資料NO. : 7 |
資料名 : 入学式の季節に・・・「日の丸・君が代」問題を考える |
制作者 : ちば・いちはらK.T. |
制作日 : 2002/04/01 |
入学式の行われる四月は卒業式の三月と共に「日の丸・君が代」問題が否応無しに意識される季節です。「日の丸・君が代」論争には二つの重要な問題がからみ合っています。 第一の問題は「日の丸・君が代」が国旗・国歌として相応しいかということです。1945年の敗戦にいたるまで私たちは「君が代」の「君」は天皇のことであり、天皇の御代が永遠に栄えることを歌ったものだと教えられ、天皇の為に「日の丸」の下アジア諸国を侵略し、殺りくを行ってきました。また、私たちの信仰の自由や言論の自由等々も全く踏みにじられてもきました。 このことに何の反省も無いまま、いや、森元首相の「天皇を中心にした神の国」発言に見られるように、戦前、戦中の延長線のまま、「日の丸・君が代」を受け入れることは良心が許しません。 第二は、「君が代」を斉唱し、「日の丸」に敬礼することが学校行事において強制されている点です。特に音楽専科の教員は「君が代」のピアノ伴奏を校長命令として強要されています。「大好きな音楽を人々を統合する道具として使いたくない」「キリスト者として内心の自由を侵されたくない」などの理由で伴奏を拒否して処分の対象となっている先生方も居られます。つまり「日の丸・君が代」が教員(校長も含まれる)の「適格性」を測る踏み絵となっているのです。 憲法で保証されている民衆の生活権、内心の自由を有事の名の下に制限を極度に可能にする法制が今国会で論議され、戦前、戦中の亡霊が息を吹き返そうとしている現在、「日の丸・君が代」問題も自分のこととして反対の声を擧げ、渦中に居られる先生方を支援して行こうではありませんか。 |